全国の学生100人で山形の海をきれいにする5日間
~山形県海岸漂着物対策学生リーダー育成事業~
飛島は酒田港から北西に39キロメートル、定期船とびしまで75分の場所にあります。日本海を北上する暖流、対馬海流の中にあり一年を通して気温が高く、トビウオやサザエ、様々な海藻など豊かな海産資源に恵まれています。
島民の多くは漁業と観光業(旅館や食堂)で生計を立てています。戦後は1500人ほどいた島民も現在は200人ほど。平均年齢は70歳に迫る勢いで高齢化が進んでいます。
しかしながら島の人は生涯現役、おじいちゃんおばあちゃんでも元気に海仕事、山仕事に励んでいます。
そんな自然豊かな島に、いつからか多量のごみが流れ着くようになりました。
近年は島民の減少と反比例するように漂着量が増え、島内の力だけでは解決しきれなくなってきています。
豊かな海の幸を運んでくる対馬海流は、海面に浮いているごみも一緒に運んできます。
海岸を歩くと、異国の文字が書かれた漂着物を発見することができます。
もちろん、日本語が書かれた漂着物も多く、飛島より南方の地名(関西や九州地方)を見つけることもあります。
これらの漂着物の多くは海上で投棄されたわけではなく、大小さまざまな河川を通して私たちの生活圏から流出していることが、NGOの調査で分かってきています。
飛島の海ごみをきれいにするには回収すると取り組みを続けていく一方で、
私たちのライフスタイルを見直し、ごみを出さない暮らしを目指していく必要があります。
8月23日から遊佐町、酒田市、鶴岡市の海岸を5日間にわたってキレイにします!
(2020年、2021年はコロナ禍のため規模を縮小して本土側で実施。)
日本最大級のボランティア学生団体IVUSAの素顔が読めるWEBマガジン
「はだしで歩ける海岸を目指して」 IVUSA山形酒田クラブの活動紹介
「海にごみなんてないと思っていました。」(IVUSA 山形県 大学3年生 長沼栞)インタビュー
夏に実施している本事業に加えて、IVUSA独自に企画、実施している春の活動も併せて記載しています。
8月30日から9月3日にかけての5日間、「いぐべ、飛島。」として、山形県内外の学生による海岸清掃活動が実施しました。
県内各地、全国各地から133人が参加し、5日間で飛島の西海岸を清掃し約1,900kg(速報値)のごみを回収しました。
8月31日から9月3日にかけての4日間「いぐべ、飛島。」として、山形県内外の学生による海岸清掃活動を実施しました。
県内各地、全国各地から約180人(プラットフォーム事業定員150人にIVUSA独自に30人を追加)もの学生が参加しました!
約180人で4日間、飛島1.0km、十里塚2.5km延べ約3.5kmを清掃し約3,800kg(速報値)のごみを回収しました。
2016年9月1日から5日にかけて、山形県内外の学生約120名による海岸清掃活動を実施。なんと約3,000kgのごみを回収しました!
9月1日、午後から遊佐町鳥崎海岸、9月2日は鶴岡市湯野浜海岸を清掃しました。
9月3日には海ごみ問題の最先端の研究を学び、9月4~5日は酒田市飛島を清掃しました。