令和6年8月27日(火)〜8月31日(土)の5日間、NPO法人国際ボランティア学生協会と美しいやまがたの海プラットフォームの共催で「第12回山形県日本海沿岸清掃活動」を実施しました。全国各地から61名の大学生が集まり、遊佐町西浜海岸、十里塚海岸、酒田市飛島の西海岸を清掃し、漂着ごみ問題解決に向けに取り組みました。

1日目 遊佐町海岸 

1日目の午前中は、遊佐町鳥海温泉遊楽里の会議室をお借りして開会のセレモニーと座学研修をおこないました。

開会セレモニーでは遊佐町松永町長よりご挨拶いただき、激励の言葉と共に名物の遊佐カレーのルーを提供いただきました。7月末の集中豪雨の復旧に忙しい中駆けつけ、温かいお言葉をいただきありがとうございます。

座学研修では、全国川ごみネットワークの日向様、伊藤様より講演いただきました。海ごみの6〜8割は河川を通して流出した陸域起源ごみと言われています。
流域や市街地で海ごみを減らす取り組みの重要性、川や町のごみを対象にした市民調査の手法などを学びました。学んだ海洋ごみの実態を周囲の人へ伝えることの大切さを感じ、5日間の活動の意義を再認識しました。

午後からは遊佐町西浜海岸に移動して、海ごみの回収活動を行いました。
天候にも恵まれ、213袋分の海ごみを回収しました。

2〜3日目 酒田市 飛島 田下海岸

2日目は飛島に渡り、一泊二日で清掃活動を行いました。台風の接近に伴い天候が不安定な時期でしたが無事に渡島することができました。コロナ禍では宿泊しての活動を見合わせていました。2019年以来5年ぶりに島内に拠点を設け、本腰を入れた清掃活動を実施できました。

飛島は海水浴場や集落がある東側に対して、西側の海岸線は人里離れた自然海岸が広がっています。冬の北風が強く、多くの海ごみが流れ着く上にアクセスが悪いため清掃しにくい場所です。今回は荒崎海岸と四谷展望台の間にある田下海岸で清掃活動を行いました。

文字通り山のように漂着している海ごみを集めていきます。集めたごみは協力して運んでいきます。たくさんの海ごみで足場が悪い場所を迂回し、海の中をバケツリレーしたり、車が入れる場所まで丘をひたすら登ったり、かなりの労力をかけて運搬しました。

2日間の飛島の活動で348袋分の海ごみを回収できました。

4日目 遊佐町海岸 十里塚海岸

4日目からは本土側に戻り、遊佐町十里塚海岸を清掃しました。
この日は気温が高くなったので、休憩を長めにとるなど、熱中症対策に気を配りながら活動しました。地元、十里塚自治会からは休憩場所として冷房の効いた公民館を提供していただき、とても助かりました。

この日は256袋分の海ごみを回収しました。

5日目 遊佐町西浜海岸

最終日は西浜海岸で清掃活動を行いました。地元庄内の高校生や山形市から参加いただいた中学生など地域の方11名を招いて、交流しながら合同清掃を行いました。雨の中の活動でしたが、78袋分の海ごみを回収しました。

5日間の活動の成果

活動場所
遊佐町 西浜海岸
酒田市 飛島
遊佐町 十里塚海岸
活動日時
8月27日 / 31日
8月28〜29日
8月30日
回収量
291袋
348袋
256袋
合計
895

5日間にわたる活動で合計895袋の海ごみを回収することができました。
多くの方の協力で大きな事故なく無事に活動を終えることができました。ご協力いただいた関係者のみなさま、本当にありがとうございました。

 

参加者の所属大学

関西学院大学 / 慶應義塾大学 / 国士舘大学 / 上智大学 / 神奈川大学 / 成城大学 / 東京家政大学 / 東洋大学 / 同志社大学 / 同志社女子大学 / 日本大学 / 法政大学 / 立命館大学 / 龍谷大学 / 國學院大學 / 東北公益文科大学 / 鶴岡工業高等専門学校 / 山形大学 / 東北工業大学 / 東北大学