川にはどのようなごみが流れているのでしょうか。
山形県では2007年に最上川の河口でごみの種類を調べる調査をおこないました。
この調査では20mの川岸に、半年間で3854個のごみが流れ着いていることを突き止めました。
このうちの70%がプラスチックが細かく砕けた“破片ごみ”でした。
破片ごみ以外では、食品の容器・タバコの吸い殻・ペットボトルなどが多く、
私たちがいつも使っているものが、最上川を汚していたことが分かります。
なぜ川にごみが流れているのでしょうか?
どうして川にごみがあるの?
川に流れているごみは、本来であれば焼却施設に運ばれて燃やされたり、リサイクルされて資源として活用されるはずだった物です。
それらが私たちのちょっとした不注意や気のゆるみから雨に流されたり風に飛ばされたりして川に入り込んでしまいます。外でお菓子を食べていたら、包み紙が飛ばされた。
地区のごみ収集場所にネットが無く、カラスがごみをあさっている。
そういった小さな原因で私たちの手元から離れてしまうと、誰からも拾ってもらえず、処分してもらえず、自然を汚してしまうことになるのです。
特に最上川などの大きい川は、上流の街で出たごみが下流の街を汚していることもあります。
遠く離れた街に住む赤の他人が捨てたごみが自分の街の川岸に流れつくのです。
ごみが流れ着く仕組み
最上川の中流に位置する戸沢村では最上川を活かした船下りなどの観光が盛んです。
村民の生活の場であり、重要な観光名所である最上川ですが、その岸辺には上流から流れてくるごみが、沢山漂着してしまします。
特に雪どけ水で増水する時期や、雨が多い梅雨の時期などは水の流れとともに多くのごみがやってきます。
川の水が引いていくとき、水面に浮いていたごみが岸辺に取り残されるのです。