美しいやまがたの海プラットフォームでは、学校や環境教育イベント、企業や自治会の研修会のテーマとして「海洋ごみ問題」を学んでいただくための出前講座を実施しています。
平成28年度事業では全10回を目標として、 11月末現在で9回を実施済み、残り1回 となっています。実際にどのような内容の講座かここで紹介します。
まなび
出前講座では申し込みいただいた方の年齢や予備知識に合わせて、30分から120分の学習プログラムを用意しています。
プログラムの内容としては、
☆海辺の漂着物から見えてくるもの
・海辺に流れ着くのはごみだけではありません。
流れ着いた貝殻や海藻を調べると、海の生き物の生活の様子が見えてきます。
木の実や流木を調べると、山の生き物の痕跡が見つかります。
☆海辺のごみの問題点
・海辺に流れ着いた漂着物の中で、私たちの生活から出たごみは、本来自然界になかったものです。
・それらが海の環境や生き物たちにどのような影響を与えるのか、写真や動画を使って学びます。
☆海辺にごみが流れ着くメカニズム
・海辺に流れ着く漂着物はどこから来るのかを学びます。
☆解決のための取組み
・山形県内各地で行われている取組みを写真や動画で紹介します。
・私たちに日常生活で何ができるのかを、共に考えます。
☆プラスα(上記に加えて深く学びたい方に)
・日本全国、世界の取組を紹介するとともに、海洋ごみ問題に関する制度等について解説します。
・近年話題になっているマイクロプラスチックの問題について、最新の研究結果を紹介します。
体を使った体験
☆漁網絡まり体験
・海ごみが海の生き物に与える直接的な被害としては、漁網やロープの絡まり被害があります。
・実際にアザラシやアシカの動きをまねて、指や腕の動きを制限した時、網から抜け出せるのか挑戦します。
☆マイクロプラスチックの観察
・海岸で回収した砂とマイクロプラスチックが混ざったサンプルを観察します。
サンプルを水のはった水槽に入れると、プラスチックだけが浮き上がってくる様子が観察できます。
・人数が多い場合は、ビデオカメラとプロジェクターを繋ぎ、大画面で解説することも可能です。
清掃体験
海岸清掃をサポートすることができます。
・ごみの分別の説明、回収に際して注意すべき危険なごみなどについて説明します。
・海辺に漂着したごみのうち、変わったものがあればその場で解説します。
出前講座の申し込み
希望によって、上記プログラムを組み合わせて実施可能です。
お申し込みは、こちらのページからお願いします。10名以上集まれば、どなたでも申請可能です。
※ただし、庄内地方限定です。
【募集】川と海のごみを学ぶ研修会、受付開始しました
出前講座の実績(2016(H28)年11月現在)
実施日 | 団体名 | 人数 | 備考、清掃体験等 | |
1 | 4/20㊌ | 酒田市市立泉小学校 5年生 | 71 | – |
2 | 4/21㊍ | 東北公益文科大学 | 100 | – |
3 | 5/25㊌ | 大江町立大江中学校 2年生 | 80 | 遊佐町西浜で清掃体験 |
4 | 6/10㊎ | なりげんき宮名 | 17 | – |
5 | 6/16㊍ | 酒田市立宮野浦小学校 5年生 | 68 | 荒天により中止 |
6 | 6/26㊐ | 岩城少年自然の家 | 20 | 遊佐町釜磯で清掃体験 |
7 | 7/14㊍ | 古川学園中学校 1年生 | 58 | 遊佐町西浜で清掃体験 |
8 | 7/15㊎ | 古川学園中学校 2年生 | 78 | 遊佐町西浜で清掃体験 |
9 | 9/10㊏ | 学習院大学日本語日本文学科 民俗学研究室 | 25 | – |