2月2日(土)午後2時より、酒田市公益ホール中研修室を会場に美しいやまがたの海プラットフォームの10周年記念シンポジウムが開催されました。

美しいやまがたの海プラットフォームについて

美しいやまがたの海プラットフォームは、2008年に海洋ごみ問題に直面している行政、自治体、住民団体や企業、教育機関が情報共有を目指しゆるやかな連携の場所としてスタートしました。
その後、国の海岸漂着物処理推進法の制定(2009年)、山形県の海岸漂着物対策推進地域計画の策定(2011年)という海岸漂着物問題を取り巻く状況の変化の中で、県全体の海ごみ対策の推進母体へと役割を変えてきました。

シンポジウムの内容

このシンポジウムでは、環境省水・大気環境局 海洋環境室 福井室長補佐より「海岸漂着物処理推進法の制定から10年~成果と今後の課題」と題して海岸漂着物問題を取り巻く日本と世界の状況を分かりやすく説明いただきました。
その後、山形県内の取り組み事例を2つ紹介し、パネルディスカッションを行いました。
パネルディスカッションでは、マイクロプラスチックをはじめとする海洋のプラスチック汚染問題が深刻化している現状認識を共にし、解決のためには生活から出るごみ自体を減らす取り組みを重要視していくことが提案されました。
また、多くの世代が取り組みの主体となり、より一層、豊かな海を守る活動が盛んになるように、山形県内、県外の学生が取り組んでいる様々な活動を環境教育や情報発信の重要な機会ととらえて、支援していくことも提案されました。

当日は67名の方々にお集まりいただき、会場は満席となりました。本当にありがとうございました。
今後とも美しいやまがたの海プラットフォームが進める海岸漂着物対策にご理解をいただき、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

シンポジウムの内容

  • 講 演 「海岸漂着物処理推進法の制定から10年~成果と今後の課題」
    福井和樹 氏(環境省水・大気環境局水環境課海洋環境室 室長補佐)
  • 報 告 「美しいやまがたの海プラットフォーム10年の歩み」
    大谷 明 氏(特定非営利活動法人パートナーシップオフィス)
  • 報 告 「県内大学生による海岸清掃の取組について」
    東北公益文科大学 学生・SCOPメンバー SCOPについて(外部サイト)
    >>海ごみに関するイベント開催のため、クラウドファンディングに挑戦中です!
    >>山形サポート・プロジェクトページ(外部サイト)
  • パネルディスカッション
    「山形の海ごみ対策のこれまでとこれから」
    パネラー
    小谷 卓 氏(鶴岡工業高等専門学校 名誉教授)
    呉 尚浩 氏(東北公益文科大学 教授)
    金子 博 氏(特定非営利活動法人パートナーシップオフィス 理事)
    齋藤 昴大 氏(東北公益文科大学 学生)
    コーディネーター
    前田 学 氏(庄内総合支庁保健福祉環境部環境課 課長)

美しいやまがたの海プラットフォーム 10周年記念リーフレット

当日会場で配布した10年の取り組みを紹介したパンフレットのPDFデータは、こちらからダウンロードできます。
PDFファイル:美しいやまがたの海PF・10周年記念パンフレット