このサイトを利用した環境教育プログラムの組み立て方について

以下に一例を示しています。これをヒントに、みなさんが実施する授業や事業の目的や対象者に合わせてアレンジして使ってみてください。
協  力:環境カウンセラー 井東敬子 参考文献:プロジェクト・ワイルド

●ねらい:ごみが自分までたどりついたプロセスを知ることで、自分が加害者にならないためにどうすればいいかを考える。
<導入>
学校、通学路、家、スーパー、塾などのまわりに、どんなごみが落ちているか予想する。
参加者の年齢に応じて、あらかじめ落ちているごみを予測し、表にしておく。
例:ペットボトル、お菓子のつつみがみ、タバコの吸い殻、ガラス、空き缶、ビニール袋・・・・

<展開>
①実際に調べる。
もし、実際にごみを拾う時間があれば、拾ったゴミを種類別に分け、多かったごみの種類、少なかったゴミの種類を調べる。

②予想と違ったごみが多い場合、その理由を考える。

③拾ったごみの中から、1つを選び、そのごみはどこからどうやって自分の前に来たのか想像し模造紙に書き出してみる。(捨てられただけでなく、風で飛ばされた、カラスがごみをあさった、また使うからと家の裏に積んでおいたら風で飛ばされたなど、いろんなケースがでるよう問いかけをする)

④ごみを自分が拾ったことで、野生動物などに与えたいい影響と拾わなかった場合の悪い影響の両方を別の色で模造紙に書き加える。
<まとめ>
やってみてわかったこと、感じたことをみんなで共有する。

●説明する
①ごみが人間(漁業への影響、景観、ケガなど)や野生動物に与える影響、最上川を下り日本海に出て、津軽海峡を抜けて北太平洋に流れ出てしまうことを、写真を見せて説明する。

野生動物などへの影響については一般社団法人JEANのホームページで写真を交えて詳しく解説しているのでそちらを参考に。(A1判の大きなパネルの貸出もしています)

②ごみが環境や野生動物に与える影響を減らすために、自分ができる行動を考える。

③答えの1つとして、1、自分の生活から出るごみを減らす、2、ごみは適切に処理する(飛ばないようにする、レジャーのごみは家で処分するなど)ことなどを伝える。