このサイトを利用した環境教育プログラムの組み立て方について
以下に一例を示しています。これをヒントに、みなさんが実施する授業や事業の目的や対象者に合わせてアレンジして使ってみてください。
協 力:環境カウンセラー 井東敬子 参考文献:プロジェクト・ワイルド
<導入>
①庄内浜で拾った小さいなプラスチック破片(現物)または、写真を見せ、これが何か考えてもらう。
②プラスチック製品は、最後はこのような小さな破片となることを伝える。
<展開>
①この破片が、庄内浜にたくさんあり拾いきれないことを伝える。野生動物と人間に与える影響を想像して、模造紙にグループごとに書いてみる。
②同じ模造紙に、野生動物に与える影響(いい影響も悪い影響も両方)を別の色で書き加える。
<まとめ>
・やってみてわかったこと、感じたことをみんなで共有する。
●説明する
①プラスチックの破片が、野生動物(餌と間違えた誤食など)や人間(漁業への影響、景観、けがなど)に影響を与えていること。海水浴の前に一斉清掃していること、それでも細かいプラスチックは拾い切れず、環境を汚していくこと。最上川を下り日本海に出て、北太平洋に流れ出てしまうことを、写真を見せて説明する。
②さらにはプラスチックの製造段階に添加された化学物質が溶出したり、または海水に溶けているPCBなどの有害な化学物質を吸着したりする事例が確認されていて、そういったプラスチックの微細破片をプランクトンがとりこんでしまう事態が起きてることを説明する。
③プラスチックの破片が自然環境・野生動物・人間に対する影響を減らすために、自分ができる行動を考える。