山形県は日本海に面しています。
ユーラシア大陸とサハリン、日本列島に囲まれた日本海には、日本の他に大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国、ロシア連邦といった国々が面しています。
美しい海岸
夏、山形の海岸線をドライブしたことはありますか?
山形県の海岸は岩場が多い地域と、砂浜が広がる地域に分けられます。
北部と南部には岩場の地域が多く、最上川や赤川の河口の近くには砂浜が広がります。
白い砂浜を照らす夏の日差しと青い海はとてもきれいですよね。
写真は夏の湯野浜海水浴場と花火のポイ捨てごみです。これではきれいな海岸が台無しです。
実際の海岸の姿は?
実際は海岸には様々なものが流れ着きます。
流れ着いた貝がらや海そう、クルミなどの木の実、流木やかれ草などは遠い地域の自然を伝えてくれたり、美しいいろどりで私たちをいやしてくれます。
これらはもともと自然界にあったものですから、環境に悪影響を与えることはありません。時間とともに腐り、微生物に分解されるなどして自然の営みの中で処理されます。
一方で、人間が作り出したプラスチックやビニールなどの石油製品、金属、ビン、カンなども海岸に流れ着き、近年問題になっています。
これらの人工物は、景観やそこに暮らす生き物たちの生活に悪影響を与えています。さらに困った点は、人間が利便性を求めるあまり、簡単に腐ったり崩れたりしない材料からできていることです。
草木や海そうとちがい、微生物によって分解されないので、一度環境中に放出されると、海中や海岸の環境に長期間に渡って悪影響を与え続けることになってしまうのです。
その悪影響は地上で暮らす人間へも及びはじめています。
11月の湯野浜海岸の様子。
夏は観光客でにぎわう湯野浜海岸もオフシーズンは漂着ごみが一面に広がっています。