2020年11月7日〜8日の2日間、酒田市宮野浦海岸を清掃会場に山形県日本海沿岸清掃活動「いぐべ、飛島。」を実施しました。
当初は、例年の通り飛島で開催する予定でしたが、海上の天候に恵まれず本土側での実施になりました。

IVUSA山形酒田クラブの学生に加えて山形県内の大学生が集まり、総勢35名が2日間に渡って清掃活動とディスカッション・ワークショップを行いました。

初日は酒田海洋センターに集まり、活動する班ごとに別れて自己紹介をしたり、参加動機を聞いたりして親睦を深めました。
2020年の春はコロナ禍でサークル活動などが制限された時期が長かったため、初めてこのようなイベントに参加した新入生もたくさんいました。

清掃活動の様子

晴れ間をぬって海岸清掃を実施

今回の清掃場所として選んだ宮野浦海岸は最上川河口の南側に位置しています。
例年であれば、年数回、地域の方々の清掃が行われるのですが今年はコロナ禍で中止になってしまい、手が行き届いていない状況です。
風が強く、時折雨が降る空模様でしたが、晴れ間をぬって清掃活動を実施しました。

可燃ごみ67袋、不燃ごみ14袋を回収

2日間の活動で、可燃・不燃ごみ合わせて81袋を回収しました。人数が少なく清掃に割ける時間が少ない中で多くのごみを回収することができました。

ワークショップの様子

ワークショップでは、海洋ごみ問題と地域コミニュティを学ぶ

ワークショップでは、飛島で会社を作り活動している合同会社とびしまの松本共同代表や、地元酒田のダイビングショップセカンドリーフ株式会社の佐藤代表を外部講師に招き、海の魅力や海を守る活動事例についてお話してもらいました。

参加者の声

最後に、学生同士で2日間の体験を共有したりしました。参加した学生の声としては、このようなものがありました。

「海岸に着いた時はごみが汚い、匂いがひどい、謎の液体が入った容器があって嫌だった。ごみがあるのが当たり前の海岸を少しずつ清掃して行き、後ろを振り返った時に綺麗な海岸になっていてすごく嬉しかった。」
「海岸に行く前に想像していたよりも、ごみの数が多かったり、小さく拾うのに手間がかかったりするものが多く、拾い続けることに意味があると感じた。この現状を多くの人に伝えたい。」
「実際に海ごみを見て、小さなごみから大きなごみまで種類が多岐にわたることを知った。清掃していくごとに綺麗になっていく気持ち良さや達成感を味わった。地道な清掃活動が重要だと気づいた。」
「河口に近かったこともあり、漁業系のごみより日常系のごみが多かった。砂に埋もれかけているビンやボトルもあり、拾いやすいうちに早めに回収しないといけないと思った。身近な物品が多いので日頃からポイ捨てしない意識が重要だと思った。」

海洋ごみ問題の解決を目指す時、清掃活動に加えてごみを出さない社会作りが大切になっています。
近年話題のSDGs(Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標))の視点から海洋ごみ問題を考える時、「14.海の豊かさを守ろう」の項目に注目しがちですが、「12.つくる責任、つかう責任」の項目も重要です。私たちの消費生活の延長線上に、遠く離れた海の環境があることを意識して生活しましょう。

最後に

今回の活動は参加者の検温や行動歴の調査を徹底した上で実施しています。
コロナ禍で先行きが見えず、度重なる調整に応えていただき、ご協力いただいた関係者の皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。
今後とも美しいやまがたの海プラットフォームと山形の学生の活動にご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

・NPO法人国際ボランティア学生協会(外部リンク: https://www.ivusa.com/?p=12559)
・松山観光バス株式会社(外部リンク: https://www.matsuyama-kankobus.co.jp/)
・合同会社とびしま(外部リンク: https://www.tobi-shima.com/)
・セカンドリーフ株式会社(外部リンク: https://2ndreef.net/)
・酒田市環境衛課(収集ごみの処理)(外部リンク: https://www.city.sakata.lg.jp/)